遊翆園 Yusuien in Brisbane Mt.Coot Botanic Garden
原型は1988年にブリスベンにて行われた国際レジャー博覧会にて出展した日本の展示施設の庭園。これをブリスベン市から残したいという要望があり、約4倍に拡張し、この植物園に移設された。設計した小形研三氏は施工中に急死したため榊原八朗がその志を受け継ぎ移設設計、完成まで数ヶ月間にわたり現地にて石や植物の資材調達から施工管理を行った。現地では、植物の成長が日本より早いことがあり、詳細な管理マニュアルを作成。また当初は京央造園のスタッフが訪れたりして管理方法を細かく指導したという。今も美しい姿を残している。自由に散策でき、池のほとりなど、ベンチや休憩できる場所で読書を楽しんだり、東屋で景色を楽しんだりして市民が日本庭園のわびさびの静かな空間を楽しんでいる。定期的に茶道や華道のデモンストレーションが行われており、市民が日本文化を楽しんだり交流の場として活躍している。