モレヴリエ東洋公園 日本庭園 Oriental Park in Maulevrier

国名:
フランス
Country:
France
住所:
メーヌ=エ=ロワール県 モレヴリエ マウレオン通り パークオリエンタル
Address:
49360 Maulevrier, Maine-Et-Loire, France
竣工年/Date Opened:
1913
分類:
その他
Category:
Other
様式等:
池泉回遊式
Style:
Stroll Garden
面積/Area:
28.0ha
依頼主:
アレキサンドル・マルセル
Client:
Alexandre Marcel
設計:
アレキサンドル・マルセル
Designer:
Alexandre Marcel
施工:
詳細不明
Contractor:
unknown
リンク/Link:
 

メーン・エ・ロワール県ショレ市の近郊に位置する、小さな町がモレヴリエ。ここにヨーロッパでも最大規模の古い日本庭園がある。正式名称はモレヴリエ東洋庭園で市の所有、日本庭園はその主要部分をなす。旧コルベール城に付随し、総面積は約28haとフランスに現存する日本庭園として最大規模。設計は、1900年のパリ万博に日本式五重塔(ベルギー国王のラーケン宮苑に現存)を設計した、フランス人建築家アレキサンドル・マルセル。彼の自宅(コルベール城)の庭園として設計、1899年から1913年にかけて整備した。敷地内を流れる、モワンヌ川を人工的にせき止めて造った池を中心とした回遊式庭園。池の周りに見所を配置している。現地に露頭する花崗岩を上手に利用した石組、流れ、橋、滝、四阿、藤棚、つつじ山、鶴島、亀島、灯籠(7基)、石の層塔などが配され、東洋種の植物が全園にみられる。点景物としては、このほかカンボジアからの石造の宗教施設(小寺院)、石仏をもつ。
1981年から国の援助も受けて、モレヴリエ市が主体となって園地の修復整備が行われ、荒れていた園内はボランティアの維持管理団体の働きもあって、年々良い状態になっている。1985年6月から市営の有料公園として一般公開された。近年では園内の南東部の高台に、新たにカフェ、盆栽展示販売所、弓道場、「覚醒の庭」と題された石庭と竹林が新設された。庭園内のパゴダと呼ばれる建物(元来マルセルの書斎)は、写真と映像でこの庭園を紹介するガイダンス施設になっている。なお、庭園は市営だが、旧コルベール城は民営で現在レストランとして営業している。

資料出典および備考
1) 鈴木誠・河原武敏・ベルナール=ジャネル(1988):フランス・モーレヴリエの日本庭園、造園雑誌51(5), pp19-24.
2) JEANNEL, Bernard(1995): Jardins Japonais en France, Nathan, Paris, pp 77-81.
3) http:// www.parc-oriental.com

In creating the UNESCO garden, Noguchi said that he became aware of the many similarities between the process of creating a space with stones and that of constructing a sculpture.