在ベトナム大使館及び大使公邸日本庭園 Japanese Garden of the Embassy of Japan and the Official Residence of the Japanese Ambassador in Vietnam

国名:
ベトナム
Country:
Viet Nam
住所:
ハノイ
Address:
Ba Dinh District, Hanoi
竣工年/Date Opened:
1999
分類:
国際機関・在外公館による設置
Category:
International Organizations or Diplomatic Facilities
様式等:
池泉回遊式
Style:
Stroll Garden
面積/Area:
3.0ha
依頼主:
外務省
Client:
the Ministry of Foreign Affairs
設計:
久米設計(株)、岩城造園株式会社
Designer:
Kume Sekkei Corporation、 Iwaki Zoen Inc.
施工:
株式会社大林組、岩城造園株式会社
Contractor:
Iwaki Zoen Inc.,Obayashi Corporation
リンク/Link:
 

在ベトナム日本大使館及び大使公邸の計画は1994年にスタートし、建築計画と同時に庭園計画も進められ1999年に完成した。
大使館と大使公邸を中心に大使館棟と館員宿舎棟は左右に分かれた3つのブロックで構成されている。それぞれの建物は近隣の古い街並みを意識し、機能面を重視した設計で、落ち着いた比較的シンプルな建物である。造園計画も建築同様、街並みに同化しやすい計画としたが、大使公邸については滝流れを用いた日本庭園の様式の一部を取り入れた。大使公邸は、敷地面積の約半分を占有しており、建物に対し庭の面積は約10,000㎡である。庭園は、400人程度の野外パーティーに対応可能な広々とした芝庭を中心に構成されている。また、内部塀に沿って作られた築山の山裾には70mほどの滝流れがある。その流れは単に修景のためだけではなく、熱帯モンスーン地帯のスコール時による芝庭の表面排水を受ける役目も果たしている。敷地内植栽は中、高木類を主体とし、防犯上、視界を遮らない植栽とした。と同時に、外部の建物からは公邸内部が見通し出来ないよう遮蔽できる高木類を植栽した。
ベトナム日本大使館は、大使館、大使公邸、館員宿舎建物が防犯上、内側の塀でブロック分けされている。建物はそれぞれの機能が別であるため、庭作りも建物用途を考慮し、また、全体として各庭園がお互いの関連性を損なわないものとした。
資料出典および備考
1) 岩城造園㈱所蔵資料